4月からミュージカルづくりに取り組んできた県立みなら特別支援学校(愛媛県東温市見奈良)高等部の全3年生53人が2日、学校近くの坊っちゃん劇場の舞台に立った。
 知的障害などのある子どもたちが通う同校は、劇場の協力で、俳優の近藤誠二さん(43)らから演技や歌の指導を受けた。近藤さんが脚本を書いた「雨にも負けず」は、みんな一人ずつ違っていていいとの思いを込め、命の尊さと生きる素晴らしさを表現した。
 一度きりの想定だった公演は申し込みが殺到し、急きょ2回に増やした。3年生はプロの役者が立つ大舞台にも臆せず、各自の役割を務めきった。せりふのある役をはじめ、竹で作った楽器を鳴らしたり2人で1曲を歌い上げたりと、持ち味を出して観客を引きこんだ。